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2006年02月06日の記事

2006年2月6日(月) 23:56

05年秋学期土屋研合宿

05年度秋学期土屋研真鶴合宿に行って参りましたのでその報告として以下のエントリーを行いました。
まとめておきます。

05秋学期論文

合宿紀行記

研究会の今後

合宿写真(抜粋)


とても楽しい合宿でした。みんなに感謝!
(特に四年生には一年間(と半年)本当にお世話になりました。ありがとうございました!)

written by sofuwe [授業・研究] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)]

2006年2月6日(月) 23:53

研究会の今後

今回の合宿が終われば四年生が抜けて新体制。
色々と思うところもあるし、みんなもそう言った感じだ。
せっかくなので出た話を、誤解を恐れず主観を入れてすこしまとめてみる。

(続きは上のリンクから↑。)

・「サブゼミ」の継承
発起人でコアメンバーであるAさんの引退はデカイ。
どういった形で続けていくか。
あと輪読文献もどうするか。
ギデンズとかルーマンとかも出てきているが、基礎固め以外にも研究会めぐり武者修行なんて感じで先端研究にも触れないといつまでたっても「”情報社会”学」にはならない気もする。

あと、サブゼミ関連ではこの話も重要。


・「流浪の民」説
共同研究室からおんだされる可能性が大。
これは非常に困る。サブゼミをやる場所と言うのも困ってしまう。
そもそも次期研究会の時間帯も変わるかもしれない。
となると、まるで実体のない想像の共同体のようだ。
履修を考えている新規メンバーも不安を感じるだろうし、FA宣言をするヒトも出てくるかもしれない。
まぁ去るものを追わず、来るもの拒まず、それでも少数がいいな!というのが先生なのだけれども。
(一生懸命見て頂けるので多いと心労過多で死んでしまう。)

卑近な話に戻すと、春休み中に(部室棟引越しと同じくらいの時期(3/27付近)?)引越しもしくは退去をしなければならなくなる。
むむむ。


・アウトプットの話
共同研究というか、アウトプットをみんなで出せたら勉強になるね、というか面白いね、コモンズになるね、と言う話が出た。

例えばM君の言葉を借りると「ORF2004の教員対談の廉価版」の如く、違った分野である我々が対談をして、それをテキストにして公開していくというのはとても面白いことではないだろうか。(実を言うと昼食を食みながら頻繁に熱い議論を交わしたりしているのでアウトプットとして残したりするとよいのにな、ということからきている。)

または論文と比較をするためにエッセイを書いて見る、とか。んでみんなのエッセイをまとめて本にする。情報社会学に必要な議論の叩き台にするような一冊を作ったりするのも後に残るし卒業制作になって面白いかもしれない。ちょっとGlocomの「智場」廉価版みたいだ。
「情報社会学を哲学レイヤーから構築する」みたいなのが論文にならなかったらこういう形のエッセイにするのもアリかもしれないし。どうだろう。


個人的には卒業制作で監視社会に対するアイロニーとして「WEBカメラ・アイ福沢先生像」を作ってみたいのだがw


・SFCの言語カリキュラム
あ、あとこれは土屋研と関係ないのだが、二日目の夕食ででたお話で、SFCの言語カリキュラムについて。

話を聞くところの感じだとどうにも学生のレベルを強引に引き上げてキャンパス名を轟かせたいとか、各教員のエゴによるポリティクスといった下心的なところしか浮かんでこない。
はっきり言ってこれではダメだ。まず複数言語の必修ありき、というのはSFCが自負する「まず問題を発見し、とりあえず取り組んで見よう。必要な知識はそこで初めて必要だと感じるから自分でかき集めにかかるんだ」という”攻略本形式”からかけ離れて、単なる他大と同じカリキュラムに成り下がってしまっているものであるし、そんなに必修がっちりで言語をやりたいのなら学生側は外語大やN○VAにでも行けばよいのだ。
外国語話者を増やすための大学ではない。研究をするための機関なのだから。

万が一外国語の必修単位を増やすのであれば、例えば二倍にするのであれば、教員数と開講授業数を二倍増させなければならない。(それでも足りないが。)現時点でさえ履修制限で履修すらできない状態が続いているのに必修を増やされては卒業せずに留年して学費を学校に落とせと言わんばかりである。それくらいの痛みは学生側とともに分かつのが当然だ。

さもなくば・・・サイバースペース学生運動だ!

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2006年2月6日(月) 23:38

合宿紀行記

2/3-2/6、二泊三日で合宿に行ってきました。
写真は左側の[アルバム]に貼り付けてあります。

(続きは上のリンクから。↑)

いや、初日はきつかった。
10日前からデスマーチ状態に入って、それから10日間全く布団に入れず、うち5回のコタツダウン以外睡眠取れてない状態。(コタツダウン:コタツでつぶれること。一回辺り平均1〜3時間。)

行きは東海道アクティで快適な旅。
めちゃくちゃ車内が熱かったけど。
途中で巨大な観音像を見つける。なんじゃありゃ。
根府川駅は風が吹き抜ける地形をしており、暴風。
徐行運転になる。それでもゆれて怖い。

JR真鶴駅ホームに着くとTさんに声をかけられる。
どうやら横浜駅で同じになったらしいが、ガン寝していたので全く気づかなかった。ごめんなさい。
ホームから降りると数名が。
Kも生きてる。よかったと思いきやパソコン物壊れたとかわいそうな>>1がいるのはここですか状態に陥っていたのでカワイソス。。

かわいそうと言えば風邪が流行っているようで、体調不良者続出、遅刻者1名、ダウン2名とかわいそうなことになっていた。ちなみに私はバカをやっていたために眠い以外は健康そのものですた( ´_ゝ`)

お宿までの坂を行くと「あわびステーキ:3400円〜」という看板と「露天風呂」という文字を見つけ、帰りに行こうと心に決める。当然団体行動なのでいけずじまい。むぅ。

お宿はみよし、綺麗なWEBの外観とは裏腹にどうみても合宿所ですありがとうございました的な感じ。お風呂も壮絶で、部屋風呂は”アーキテクチャ的な制限”を受けて使えず(お湯が出ない)、共同浴場は三つあるシャワーカランのうち一つしかお湯が出ないし湯船も小さめ、しかも朝風呂は”法による制限”によって×。
まぁそれはさておき二日目のてんぷら以外はごはんはとてもおいしかった。さすが真鶴。


発表は秋学期で一年の締めくくりとあってみんな夏よりも格段にレベルが上がっていた。個人的には”よく準備したでしょう”がジョークを交えて発表を15分ジャストに終わらせたトップバッターYさんで、”ベスト発表ニスト”がテンポよく、しかも笑いを常に提供してくれたY君。それにしても二年生は成長著しいし、よく勉強しているなぁと思った。去年の自分はどうだっただろうかと思うと少し恥ずかしくなってくる。

二日目、お昼。
お隣にある「Tiki」というレストランカフェみたいなところで優雅にお食事。
前菜、主菜(パンをくりぬいて器にしたエビグラタン)、食後の紅茶。
いや、優雅すぎる。
1000円であのクオリティは秀逸。
太鼓判を押すよ!∩(゚∀゚ )∩


初日の夜は何故か先生たちとネタムービー上映会。
千葉滋賀佐賀!はちょっと懐かしい。
しかし分かっていればグーグルビデオから映像を抽出して持っていったのに。
かくもブロードバンドとは便利であるかな。
二日目の夜は飲み会。
俺、捕まる。二年生、頑張る。
K君はスパイではないかと土屋先生とのやり取りを見ていてちょっと心配。
幹事のN君がみよし旅館階段踊り場殺人事件状態になっていたときは心底心配したが、実はもっとあばばばば状態になっていたのはW君だったようで、翌日わけのわからない言語を数十分間放ち続け、そのあとのタッチフットで深刻なダメージを受けていたほど飲んでいたみたい。MさんとY君には感謝。


最終日のタッチフット、思ったより面白かった。
GS側で参加、A君と傭兵コンビ。相手ディフェンスをぬっころすキモチで!

あああと、スパイクが欲しかった。


帰りは小田原まで寄って昼食。せっかく来たのだから観光してもよかった気もしたが、食い終わったら直帰。まぁ普通に旨かったのでよかった。
ここでAさん達ともお別れ、四年生という先輩も見納めかと思うと寂しくなる。追いコンがんばりますから!


んで帰宅。有意義な3日間の締めくくりは・・・


なつかしの四人組で「焼肉呑み→バー→カラオケ→午前様帰宅」というヘヴィーローテーだった・・・

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2006年2月6日(月) 23:07

05秋学期論文

05年度秋学期研究報告です。

(続きは上のリンクから↑)

論文本体

発表用配布レジュメ

発表用パワーポイント
(ただの演出なのであんまし意味なし)

発表用原稿
(実はこんなものまであったwwww)


無節操に研究を変えているように見えますが、実は一貫してデジタルディバイドだとか秩序形成で生じる問題解決などの基盤があって、そこから研究を出発させている次第で、手法をあれこれと変えていたりするのです。



んで、発表次に出た質問に対してリプライをここに書き置いておきます。

Q1:
・対象を想定した広さはどこぐらい?
(VIPでネ申エージェントがいるかどうか微妙。
つまり2chとかVIPとかがごっちゃになっていないか、ということ)
・ネタの枯渇を抑えるというが、どこで枯渇しているのか?

A:
これについては一応言及していて、2chだとかVIPだとかはそれぞれの話のケースとして用いており、ネ申エージェントが普遍的なものではありません。論じたかったのはあくまで価値資本を「投下するエージェント」と「消費するエージェント」という役割があって、インターネット上のアンインテリジェンスコミュニティにおいてはいつでもその立ち位置を変えることができるよ、ということです。

ネタの枯渇を抑えるを抑えるといったコミュニティの線引きの話についてはかなり広域な議論になってきていますが、あくまで”そのコミュニティ内”での枯渇で、秩序を揺るがすことによって外(別であればインテリジェンスだろうがアンインテリジェンスだろうがかまわないのだけれども)のコミュニティからの情報を流入させて再活性させる、という話です。

Q2:
インテリジェンスにおけるまとめサイトの役目を果たしているのは何だ?

A2:
その後の話に出てきたけど、確かにマスメディアかも知れないですね。マスメディアはサイバーカスケードを抑制しているというはたらきがあるということですが、そうすると、こういう議論も出てきます。

Q3:
創発を助けているというよりは、”制限”しているのでは?

A3:
”制限”という意味を広義にとると実はその通りだと思います。つまり、狭義の意味である「支配」ではなく「コントロール」であり、まとめサイトのような”コンテクストによる枠組みでのコントロール”を行うことでコミュニティの発散を防いでいる、そうすることで発散による創発の終焉を防いでいるという意味でいるし、ネタ枯渇をさせないために一定の範囲で新しい情報を得てくるという役目を果たしています。
そして従来のマスメディアと違っているのはまとめサイト自体が主観性を排除しようという努力により、創発行為自体に強い影響を及ぼそうと意識をしていないことにあります。まとめサイトの目的は主に”エージェントの増加”に向けられており、影響の与え方はきわめて間接的である、と考え得るのです。

Q4:
エリアーデや柳田邦夫といった民俗学・境界の文献をもっと読めゴルァ!

A4:
ごもっともです、はい、ゴメンナサイ・・・

Q5:
日本では2chとかでこういったことがみられるけれども、外国ではどうだろう?

A5:
土屋先生のご質問で、これが一番想定外でした。ぐふ。このイトコモデルにあてはまる(インセンティブがネタであり、ネ申といった信頼によりトラストを得る、と言った)ネタサイクル構造は日本語というテクストを大本の地盤としたコミュニケーションによって築かれているものであるからサイクル構造が当てはまるかどうかは疑問です。
しかしながらアンインテリジェンスとインテリジェンスの折衝はやはり諸外国にも見られ、それによって新しい秩序の模索が行われています。
加えて、その国の言葉をコンテクストとしたコミュニケーションはどこの国においても当然として行われており、その中で価値観を同じくするコミュニティが作られていることもまたしかるべきです。
そのことをみると境界を行き来することで創発を再活性させることは可能ではないだろうかと言う推測は立ちます。これは実際にケースを探してこない限りは実証できませんが。

例を考えると例えばシリコンバレーなんか。シリコンバレーは都市単位のコミュニティを形成していて、常に”イノベーション”をキーワードに新しい要素を常に取り込み続けているために創発の下地が整っているクリエイティブな都市となっているのではないでしょうか。

分かっていることは、「コミュニティを保つんだ!」ということが自己目的化すればそこに価値資本そこだけに収束していきサイクル構造は止まってしまい、結局コミュニティは保てなくなってしまう、ということでしょう。


Question Another;
持続し続ける創発の、定量的調査はどうするべきか?

A:
国領先生が出していたお題を一年たってから答えるのも何ですが、自分なりの回答です。
創発に必要なのは論文で挙げたとおり”価値資本の投下”であるから、投下された価値資本と、出力された価値資本と、再生産にまわされたアウトプットを数値化して追っていけば定量的な調査が可能だと考えます。
例えばNPO団体であればミッションの目的もあるだろうけれども、資本主義経済下で活動しているから、この場合価値資本が単一ではありません。
だからこそアウトプットの中で”お金”がミッションとコミュニティ維持などに必要分分配されているか、ということです。
コミュニティを保つためだけにお金を投下したり、お金を稼ぐことだけが目的化すればバランスが悪くなりコミュニティの不健全かが起こり、当初の創発とは異質のものになっていき、悪くなれば止まってしまう、ということです。



またあれば追記していきますが、こんな感じです。
まとまったら論文本稿自体を少し整理したいと思います。

ところで、合宿後自省をしてフォローアップをするあたり去年よりは自分なりにましになったと思ったのですが、どうだろう。

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