!注意!
この下にはかなり電気的にマニアックな話が展開されています。
夢のあるお話が好きな方は↑のリンクをお辿り下さい。
世の中には”電力線通信”(PLC=power line communication)という技術があります。
端的に言いますと「コンセントにプラグをグサリとさすとネットに繋がる」技術、という感じです。詳しくは
こちら。
電源系統やら電話網と分けてつくる必要がないため、東南アジアなどでは高速通信の普及によく使われていました。(大体速度の出ないADSL程度かな? 下り2Mbpsとか。)
しかしここ最近めっきり聞かなくなったと思ってたら(*)水面下で攻防があったようです。
[コンセントがネット端子に 電力線通信の解禁は不透明(asahi.com)]
あの朝日も気になるみたいだなぁ。
まぁ心配事(難癖)を忘れないのが朝日クオリティですが。
んで、どうなったかというと、
[高速電力線通信、屋内利用がついに解禁へ 4日付けで法改正(IT Pro)]
しかし、朝日的な懸念以外にも
「本当にいるんかいな?」という疑問も確かにある。
ここであえてわたしは「必要だ!」と声を大にして言いたい。
先の記事の筆者はソフト的な発想でメリットを見出せない、という批判を浴びせていたが、ハードの面から考えると有効転用が可能な技術だと考えうるからだ。
背景として「ユビキタス社会の実現に向けて」という前提を持つと、例えば
@IT家電の設置が容易になる(FixedLANのフレキシブル度が格段に上がる)
家中にLAN配線を敷く訳にはいかないし、高速伝送が要される様なケースが増えてくればBluetoothで対応しきれなくなるだろう。
無線LANの一般家庭への導入は敷居は高いことを考えると「ファミリーネットワーク」のインフラとしては最適だろう。
A「電気がくればネットに繋がる」という図式
これはかなり拡大解釈だが、例えば電車のパンタグラフだって送電しているのだから移動中の電車においても高速通信が可能になるだろう、という話。
(これは二年秋の研究論文で提案しているので暇な人は見ておくれ。ただし若かりし頃で体裁がヒドイ出来。)
さておき、”電子の園”SFCに籍を置く学徒として「この技術には可能性がある!」と注目してきた訳でして。
しかし三年の春ごろにゲストで来た外国の先生に「非常に古臭い技術で速度も出ないし、今じゃ西欧じゃ誰も着目していない」的なことを言われてうすらショックを受けてた訳ですよ。
英語力が足りなくて(というか頭の中がまだ整理されてなかったので)反論できなかったが、今なら言える!
どうだこのやろう、IT先進国なめるなバーロー!www(ごめんなさい)
どうでもいいですが、情報通信の世界の有名人で「ジョン・ペリー・バーロー」という人が実在します。バーローww
*これは少し語弊のある表現。個人的には追っていたので「誌上をにぎわせなくなった」という意味合い。