2006年10月27日(金) 01:44
指導要領にそぐわぬ形で必修の単位を受験科目に振り替えたりする高校が相次いで発覚して、問題は今広がりを見せている。
この問題、実は相当に根深いはずだ。
高校卒業資格を有することが出来る、と謳って生徒を募集していることから、国公立であれば職務怠慢であろうし、私学であれば詐欺が成立するはずだ。
加えて学校教育法により学習指導要領の拘束力が認められている、という考え方があり、これに伴い指導要領にそぐわぬカリキュラムの実施も脱法行為と考えられなくもない。教育は少なくとも(”日本国民”をつくりあげる)政策の一面を持ち、その意に反する行為を私利のために行っているのであれば脱法は明確である。
いずれにせよ自校の生徒のみの便宜を図る(だってこれ集団フライングみたなもんだぜ?)ようなカリキュラムの制定は公の性質を持つ(教育基本法・第6条)機関としての体裁をなしていないことを考えると、謝罪と身内内の処分で済む問題ではないことは明白だ。
この件に関して特別待遇をとるべきではなく、速やかに未履修科目の補習を行わせるべきであり、従わない場合の仮処分(高卒資格の停止等)などを含めて法治国家としては脱法行為を厳に取り締まるべきである。
しかし割を喰うのはいつの世も子供らで、どのような対応をしても受験界においては既に甚大な不平等が生じていることを考えると、教育ってやはり国の政策なんだね、大人のものなんだね、という感を受けてしまう。
written by sofuwe
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