前回に引き続き英文法のメモ。
@ 英文法項目における”法”→”動詞の形”を意味する
この
”法”は、英語においては三種類しか存在しない。
T.直説法 → 様々な形が存在。
U.命令法 → 命令形。動詞は必ず原型を用いる =
be動詞はbeしか存在しない。
V.仮定法 →
be動詞はwereしか存在しない。
仮定法においてwasを使わないのは、
「そもそも仮定”法”の世界でwasは存在しないからである」という説明がなしえる。
また、”法”的解釈からすると、would,shoul,couldなどを使った仮定法は「動詞ではない(助動詞)ものの過去形、すなわち過去相当表現」であるから、仮定法とは呼べない。(ただし訳はなんらかわりがないのだが)。
A 「I'd」はわざとである。
「I'd」とは「I would」「I should」「I had」いずれかの短縮表現であるが、これのいずれかの判定をする必要は実はない。
仮定法においては「would,should,could,mightなどを区別なく使える」が如く文法書には記載されている。おおよそ正しく、通常の仮定法においては問題はないが(そのため万能選手が如くshoudを使った仮定法を最初に学習させられると思われる。)、本来の助動詞の意味合いを含めたい場合は厳密に使い分ける必要がある。例えば「〜すべきだったのに」という場合ならば「shoud」を使う、といったように。
アメリカ英語は好んで「I would」を使い、クイーンイングリッシュにおいては「I should」を使うが(「should like to V」なる表現もある)、おおよその場合意味を使い分ける必要がない。したがってこの区別を曖昧にすべく(判定するのがいちいちメンドイ)短縮表現「I'd」を同じ形にしてしまった、と思われる。
つまり、よほど厳密に意味を解釈する必要に迫られない限りは、I'dを元に戻すことは野暮なのだ。