[「車を買わず、酒もあまり飲まない」というのは異様か?]
「トカイのワカモノ暮らし」は斯様(↑)であり、バブル期を経験して抜け出せていない連中にとっては奇異にみえるのだろう。
そもそも金をもっていない世代であるが、正社員になかなかなれず、
生まれた頃から「消費は悪である」「環境を守れ」「お酒は二十歳」と
教育を受けてきた。
既に地下鉄も新幹線も整備された社会で育ち、
毎夜の如く宴会が開かれるような社会はもう存在しない。
今後過ごさなければならない社会は、ひたすら上の世代に貢ぐだけ貢ぐ、搾り取られるだけ搾り取られるという、見通しの立たない社会。
そんな人間が車を買い、酒を浴びるだろうか?
必要にも迫られなければ、あこがれにすら感じない。
大多数とは言わないが、そういった空気は確実にある。
自動車メーカーなんて完全にこれは読めていない感はある。
「車をもっていることがステータス。」こんな時代も終わったのだ。
消費を喚起できるわけないだろう。
昭和もとっくに終わり、平成も終わりにさしかかっているのだ。