[秋葉原無差別殺傷事件 人間までカンバン方式]
速報で流れた犯人のコメント、「生活が嫌になった」。
これはもうどこに行ったのか。聞かれなくなった。
現在マスメディアはこぞって犯人のオタク的趣味や性格を報道し、インターネットによる犯行予告がどうのとか全くかみ合わない議論にもならない話を展開している。結局インターネット攻撃にしか使っていない。
為政においても、ダガーナイフがどうのこうのと、「トラック禁止にするのとどう違うんだ」的な話がなされており、法案として規制を通すチャンスが到来したくらいにしか考えられていない。
拙速に結論に飛びつく、というのは全くもってプロではない。
根源的な問題に目を向けて解決を図っていかなければ、実を結ぶことはもちろんない。安易でキャッチーな推論を権威によって飾り、騒ぎ立てることが権力者が果たすべき社会への責任とは言えない。
さもなければ、いくらでも繰り返される。
権力者はのさばるばかり。