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2007年2月14日(水) 16:09

Win-Winなんて嘘だッ!

[違法ダウンロードが横行したけれど売り上げのびた]

こういう話をする上で「証拠として数字出せやゴルァ」というときに、違法ダウンロードによる被害額は出てきてもシナジー効果の額を出そうとしない、そんなお話。

ところで>>135が分かりやすいこと言った。

>135 :ヌルヌルの起源は韓国です :2007/01/07(日) 00:53:19 ID:rvRksQp70 ?
ただ、nyで落としたからDVDイラネなんていう層がそれほど多いとは思えないんだよな。
高額なDVDを買うのはコアなファンなわけで、そんなファンがnyで満足するとは思えない。
逆に、nyで満足する程度のライトなファンが高額なDVDを買うとも思えない。
割合から言うとnyも販促としての部分が大きいと思うんだよな。



しかして、「そもそもnyユーザーとDVDの購買ユーザーは層が違う」という、こんなにも簡単なロジックは権利者…というか権利ジゴロ(と言っては失礼だが。少なくとも隣接権が強すぎる気がする。)には通用しない。

Winnyで動画落とした層が全員DVD買うかといったらそんな訳ない。だからと言って権利者の権利を丸無視した形の脱法行為を黙認せよ、というのは法治国家ではない。
違法行為を招いてしまう以上、Winnyは社会の木鐸とするべきではない。もちろん技術そのものは素晴らしいものだし、Winny自体も悪だとは思わない。法治国家においては木鐸にならなかった、と言いたいだけだ。まぁだからこそ法を乱用して金子氏をとっつかまえた、ソースを改良できないようにした行為こそ社会に対して打撃を与えた気がするんだけれども。


JASRACや権利ジゴロの皮算用は甘すぎるし、明らかに思い込みで話をしているし、ソレを断定している。もうそれに従うことが”彼らの正義”なんでしょう。
でもそれは社会に適正な利益を還元しないってのは企業のやることではないし、直接の権利者から搾取しているこの構造は公共の福祉にも反しているのでは。つまり”社会の”正義じゃないんだろうね。

企業の商行為(経済行為)と著作者の思い(人格権)はどちらが優先されるべきか。そう言ったことを考え直す意味でも著作権周りの法整備は技術にあわせて整備されるべきだ。

レッシグの言う「四つの規制(注:市場、法、規範、アーキテクチャ)」は、思った以上にそれぞれが連関しているっぽい。


おまけ〜Winny関連の記事〜
[Winny裁判、罰金刑は重いか、軽いか?]
[それ(↑)でも検察は不服]

(ネタ色が強いやつ)
[Winnyの木]
[毎日新聞、またまたWinnyで内部情報が流出]
[毎日新聞でまたまた情報流出(記事)]

所長<個 人 情 報 じ ゃ な い けど何かあったみたい。
ダ ウ ン ロ ー ド し て な か っ た のに入ってきて、何か入っちゃったんだよね。それが広がっちゃった。顧客データは頂いていない。
ハードディスクは 抜 い て あ る のでほとんど出ていない」


(゚Д゚)

written by sofuwe [授業・研究] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)]

2007年2月13日(火) 01:28

創発的うさんくささ

[大手出版社Penguin、wikiベースの小説執筆プロジェクトを開始]

以前土屋研で鴨池男プロジェクトなんてやっていたが(すっげえ自然消滅を見せてくれた、創発なんてしょせん幻想だ的な証左を見せてくれたプロジェクト)、小説をみんなで書いてみようぜ、って言う発想形態はクリソツ。まぁリレー小説と大差ない気もするのだけれどね。


カモイケオコトは著作権管理としてCCライセンスを数珠繋ぎで追加していくというプロパテントな意識も持っていました。ホントはそれの実験なんだけど。しかし考えたら結構すごいことしていた気がするが、まぁ出不精筆不精不承不承なISの人々だけでは成功しなかった訳で。

あああとリンク先の話なんだけれども、資本主義下の営利目的だと、多分成功しないのではないかなぁ。単純な話、割り算される分執筆者たちのインセンティブが低すぎるのですよ。執筆者単体の負担は減るけれど、パテント管理とか整合性を高めるための編集者の負担は大きくなる分コストも上がるっぽいし。

でも成功したら面白いよね、やっぱり。


ちなみに、カモイケオトコのwikiの左上に貼り付けてあるカモはSFCを走っているシャトルバスにペイントされているカモさんです。

written by sofuwe [授業・研究] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(2)]

2007年2月7日(水) 11:42

卒業論文

06年度秋学期土屋大洋研究会合同合宿
        および卒業論文発表。

とりあえず、出しました。
ページはこちらです。(このURLは3/31まで)


正直しんどいだらけでした。
文字数は多くないですが、よく最後まで筆が進んだと思います。


まず初手の段階からしんどいことをしたんだと思います。
全く触れたことのない分野(政策過程論、電力政策論、電力技術論などなど)の話は、話のきっかけすら掴めない。
勉強しようにもそもそもキャンパスに電力系統の話をする授業は一切なかったりする(環境問題ぐらいはあるのだけれど)ので独学なのだが、どこから勉強していいのかさっぱり分からないということだ。
研究に最低限の共有智が必要なのはそういうことなんだろう。「問題にいきなりぶつかれ」といっても困る、いわば”SFC的ジレンマ”だ。
学内にて助けをしてくれる人間もいないので、能力的にもかなり困りました。(ホント相棒Tには感謝をせねばなるまい)

次に、ツールがないのはしんどかった。
土屋研にそういうツールとかモデルがないってのは当然分かっていましたが、数学畑の人間でもないので、数式とかも使えない。結果論証にものすごく手間がかかる。
出来ることといったら聞き込み調査、文献調査、文章ロジックの展開ぐらいなモノですからなぁ…当然前者二つは前提知識がなければこれもつらいのですが。

また、就活ホリックにかかったのもしんどさに拍車をかけた。
これについてはまだカタがついていないのだけれど、サークル・バイト・研究・就活はガチレベルで鼎立できるようなものではやはりない気がした。
サークル・バイトの量は減ったが、あとの二つはおざなりに出来ない。だって、それが大学生としての意義だもん。研究しないやつは大学にいる意味がないってね。

あとは年末進行と年度末進行には心底体力を削られた。
バイトが地獄進行で且つ就活を続けながら、というこの年末と1月末、「1時間/日」以下の睡眠時間を一週間強続けた結果、授業しながら睡眠したり、腕を組みながら苦悶の表情を浮かべて居眠りしたり、軽くてんかんみたいになったり、自律神経がおかしくなり始めたりとステキな体験をした気がする。



まぁ最後の二つはよくある話なのかもしれない。
ともかくひと段落着いてほっとした。

しばらくしてもう少し落ち着いたら過去の論文を少し整理しようと思います。
それでSFCでの仕事は終わりかな。

あとは卒業だけになりますか。
寂しくなりますね。

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2007年1月30日(火) 03:32

”テレビ”とは何ものなのか

[海外で日本の番組を見られる便利なサービスを訴えたテレビ局、完敗]

知財高裁で負けたということは
・「まねきTV」が知的財産権を侵害していない
という事実と共に、
・マスメディアの公共性を保つ上で、なんらの支障がない
ということを物語るのではないだろうか。

知財高裁で負けた以上、よほどの前提条件の覆しがない限り必敗だろう。
ここで負けたらむしろ権力の癒着すら伺える。
本当に無駄な足掻き、というか営業妨害にすら思えてくる。

私のような素人からすると少なくともこのサービスによってリソースが広く再利用されるということによってより公共性が増す、むしろ活用すべきサービスなのでは、と思えたりするのだが。

そこまでして利益を独占したがるか。
公正原則やメディアの公共性はどこに消えてしまったのだ。


マスコミ不信が高まる中、こうした空気を読めていない行動を進める一方の彼らの凋落は、やはり進む一方ではなかろうか。



「何を今更。それがマスコミでしょ。」
「いや、それは人間の業なのだよ。」

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2007年1月20日(土) 01:58

科学の力

[Alkali Metals]

これを見せつけられると、「神の力は偉大なりっ!」とか言われても納得しちまいそうだ。すごいパワーだ。
「この力を御せるのが科学だ」といっても、やはり納得してしまう。

宗教に裏づけを与える説得力。それだけの迫力だ。

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MySketch 2.7.2 written by 夕雨