[準公金での支出]
本来義務教育は、須らく無償でなくてはならない(憲法26条1だったかな)。
故に、市教委から配当された予算(公金)から、経費が賄われる。
しかしながら配当予算だけでは賄いきれない。その分を受益者負担にできる部分を絞り、家庭から集めている。支出費目を分けており、給食費やらPTA会費やらをまとめて学校納入金といったり、準公金といったり、学年費といったりと、いろんな呼称があるが、こういった経緯から先の公金とは別口の取扱いがなされている。
普通の事務職員であったら確かに極力保護者負担を減らすような予算執行をするし、横浜市では公金と準公金の凡例が示されていたりする。その学年から集めた準公金はその学年が単年で使い切るものにした方がすっきりするだろう(共有備品を購入するとどの学年が所有するだとか学年ごとの負担率でモメることが予見される)。
ただ、正直、CDデッキの何が問題かと言われれば、学校現場を知らない人間にとやかくは言われたくないんだろう。跳び箱や扇風機、ビート板などと違いそうで、違わない。恐らくいずれもベルマークで取得できるだろうし、学校には欠かせない。
何を購入するかは公費であれば事務職員が予算委員会などで諮問するし、準公金であれば学年会議などで検討され、いずれも管理職の稟議を諮るはず。最終的にはPTAとはツーカーな管理職判断でGOサインが出ている以上、その支出用途も連絡が行っているはずだと思うのだけれど。合意のもとの支出で、不法という根拠がなければ、どこまでが不適切になるのだろう。
正直、この新聞記事が何を意図し、主張しているのかよく分からない。問題意識はどこなのか。中途半端な情報しか掲載されていないし、見切り発車の公務員批判なのかと疑ってしまう。
宙ぶらりんなことをされると、現場は困る。