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2006年9月30日(土) 05:23

【連載】国語の読解技術論(その2)

前回と随分間隔があいてしまったが、まぁご愛敬ということで・・・

続きは↑のリンクから。


 前回は文章展開のパターンを知り、その上で結論から先に読み筋道を立てる形の推測をすることで理解を促すと共に読書速度を上げる、というものでした。

 今回は<要点>・<要旨>について。

 <要点>とは言葉の単位ごとに存在する”伝えたい事”であり、<文>であれば<主語―述語>の関係がこの役を担っているとスマートな文になる。そして”言葉の単位ごと”というのは、スケールフリーで各単位に存在する訳で、つまり文・段落・文章ごとにこの<要点>を書き出すことが出来る訳だ。例えば<文章>の<要点>とは<結論>の最も核となる部分になる。
 そしてこの<要点>を列挙ではなく、話として束ねまとめたものが<要旨>であり、従って「<要旨>を書く」という作業・問題は

・その文・段落が何のためにあり、何を主張しているかを見抜き、
・<要点>を簡単かつシンプルな言葉(タイトルラベルを作る勢いで)列挙していき、
・接続詞によって理論立てながらまとめる

ということである。逆を正せばこの練習(要旨を書く練習)を積んでおくと

・どこを読むべきか判断し、
・冗長な言葉を省いて自分の言葉に置き換え、
・整合性を保ちながら理解する
練習となる。

 要旨にまとめることが出来ると圧倒的な読書速度の向上になるし、再度見直すときに非常に見直しやすくなることが利点である。


では次は<物語文>などの「楽しむために書かれた文章」についての話をしたいと思う。

written by "no name" [コラム] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)]

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