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2008年1月21日(月) 04:33

炎上理論


[「私刑」化する社会 これが望んだウェブ社会なのか]


 よく言うmixiやblogの「炎上」。以下スレッドで挙げられているような要件を満たした、「公開されている記録」に対して、個々人が攻撃をはじめ、それに追随する形で批判を浴びせ、通常の運営などに支障をきたす影響を与えるのが「炎上」と言えるだろう。

1,犯罪自慢
2,DQN行為、迷惑行為
3,中2病

これを問題視する声や、未知なる恐怖として捉える方もある。しかしてこれは「日本独特」の節はあっても、「ネット特有の行為」ではない。あえて言うならば「<世間>システムによる『自浄作用』」がネットに移行しただけである。

 罵詈雑言や理性的/感情的批判を浴びせることによって、斯様な”反社会的イメージ”を造り上げ、新たな情報として再発信していく(「タグ付け」と言った方がよいだろうか)。その技術的手段がネットオリエンティッドなだけであり、発想形態及び手段は「村社会」の時代から何も変わっていない。目指すところは<村八分>だろう。(Google八部とは流石に結び付けられないだろうが)

つまるところ、利用者に「ネット社会は、現実社会の延長線上にしかない」とか「ネットが面白いのも結局は向こう側人間がいるからである」といった公共意識が足りないのだろう。「チラシの裏にでも書いてろ」とはよく言ったものである。


 前近代的な「<世間>システム」こそがよいとか、「近代国家であれば法治主義であるべきで、国家による一定の介入が必要不可欠である」とか、そういったことを言いたいのではなく、

「外に出るときは服ぐらい着なさい。」
とだけ言いたいのだ。

written by sofuwe [授業・研究] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント(0)]

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