図書費の流用について

(H26年度2月ごろの投稿)

図書費の流用理由を聞かれるようになった。(研究会ソフト「予算差引簿+流用依頼」を使っている方は注意。)
大方市教委に「学校に図書が少なすぎだゴルァ」という苦情が入ったのに対し、「図書の選定および購入は学校判断です(キリッ」といったあまり誰も得をしないような回答の仕方をしたがために、「じゃあなんで図書館がガラガラになるような計画をしとるんじゃ」とか「ホントに計画通りに買ってんのかオイ」というツッコミを食らったのだろう。経緯を説明してくれればこちらとしてもやりやすいし、こういった事情が当たっているのであればやっぱりなと納得するものなのだけれど、今回は特にいささか唐突に出現した為、「後出しジャンケン」感が色濃く、回答に窮している方がチラホラおり、相談を受けることもしばしば。。

 

さて、流用マシーンと化した私には、実は図書費の流用理由がケースとして蓄積している。事実に即しても頭をひねっても、どのみち次のような言い訳になる模様。正直に書いた方が良いね。

 

<計画どおり執行したパターン>
・残り数百円と図書を購入するだけの予算を下回ったため、端数を消耗品費へ。
・廃版や欠品が生じ、年度当初の計画どおり執行できなくなった残額を消耗品費へ。
・MARC代、装備費を当初配当から捻出するよう計画していた為。

 

<計画どおりにいかなかったパターン>
・緊急的な修繕や備品更新に●円かかり、流用するほかなかったため。
・図書電算化に伴い、図書室の改装費に●円の予算を計上・執行したため、小破修繕費に流用。
・新しく配置された学校司書と相談した結果、これ以上不要と判断された。
・年度途中に図書整備事業に当たり、更新に必要な費用を賄えてしまった為。
・急にボスの気が触れてあれ(●円)やこれ(○円)を買えと言われ(検閲
・指導書とかデジタル教科書とか買えとか言われてるんだヨォォォ!!(切実
・中学校は予算規模が大きすぎて使い切れないんだよぉぉぉぉ!!(ウラヤマシス…

コミュニティスクールと学校事務

あくまで私見で裏付けも特にはないのだが、コミスクは効果がある地域とない地域が存在するように思われる。広まっていないのは「知られていないから」ではなくてすでに「導入しない」という選択をとっているところが多い為であるように思われるし、そもそも是が非でも全国的に広めるものではない…気がする。

 

学校を地域の核とする、というのは「学校に求められる教育や行政サービスが肥大する中、保護者や教職員だけでなく地域の目で子どもたちを見守るのだ」といえば聞こえもいいし、ブラックボックスだった学校教育行政に第三社の目が入るというのは健康的である。また、ある程度人口密度に沿った形で存在する施設なので、第二公民館のように使えるといううま味もある…というのが施策側の発想である。

 

ここで問題が一つ。地域とは何ぞや、ということである。
住環境地域なのか、商業地区地域なのか、工業地区地域なのか、農業地区なのかによっても、新旧でも歴史的経緯によって異なるのが地域なのだ。

 

 コミスクをつくる、というのは地域をつくるという権益の後づけである。
では、すでに強固な地域が存在するところに無理やり構造をつっこんだらどうなるかというと、猛反発しかないのである。古い地域ではコミスクをつくっても地域の有力者はだいたいすでに懇話会みたいな形で学校に集まる機会があったりするので、名前をそのまま冠するだけで形骸であり、結果、ただ補助金をじゃぶじゃぶやるだけである。また、旧地域の既得権を崩すために新興地域を招き入れても組閣先行で下準備が十分でないと新参者扱いで上限関係になってしまい、結果として地域間の不和を招き、不幸にしかならない。うまくいけば新旧の地域の橋渡しに学校がなることができるのだが、これって行政機能に乏しい学校に期待されてもなぁ…という気は正直する。何度でもいうが、基本的に多くの学校で行政職員は単数配置だ。(だからこその学校事務職員の配当事業になるなのだろうけれど)

成功する…というか効果があるパターンとしては、完全に地域が未形成である新興住宅エリアといったところで、地域のドンがいないようなところがそれにあたる。こういったところは学校の手引によって地域が生まれるよいケースになるだろう。
まぁ、新たな地域枠と従前の地域とのコンフリクトへの回避(要は「必要性を感じない」)に加え、これ以上組織だっていない学校に行政サービスをさせるのか、という物理的限界(あってもコンプライアンスによって教委から言われてやらなきゃいけないということは変わらんので船頭が増えるだけしんどいだけということと、これ以上業務量をこなせないという労務的問題)によって極めて選択的に広まっていない、というのが私の見解である。

クリップアート、消える

http://news.livedoor.com/article/detail/9966501/

クリエイティブコモンズがルールとかいう若干微妙な説明はさておき、恥ずかしながら私もクリップアートの提供終了はまさに先日、庁内のコンプラ推進記事で知ったクチである。何か出ないなぁとかは思っていたんだけれど、完全終了していたとは。

 

そう、MSのクリップアートは非常に利用がしやすかった。まさに外に出す文書にも利用許諾が明確だったため、非常に使いやすかったのだ。今後、出てくる画像はすべて個別にCCライセンス確認とかもはや拷問の域であり、クリップアートに期待してOfficeを配備した担当者にとっては噴飯ものである。そして肝心の新たな画像の検索エンジンがひどく、出てくる画像がCCライセンスを主張しているものとは思えないというか、職場で画面に表示されたらそれ自体テロだろみたいな画像もボンボン出てくる始末。そう、テロである。具体的にはここでいうには憚られる。精度がひどいというか、何といえばいいか、どこかポンコツなのだ。今までどおり簡単なキーワードで探そうとすると「Wikipediaで掲示されているような画像が出てくる」といえばなんとなく事態が想起しやすいだろうか。ライセンス問題だけでなく、周りにびくびくしながらクリップアートを探そうとする事態には頭が痛い。やはり商用CD等をそろえておく必要が出てきそうだ。

ソフトウェアの取り扱いについて

ソフトウェアの支出の取り扱いについて総務課から「発注伺を使うが、基本的に全部使用料で統一」という見解というか通達が出されたのは記憶に新しい。

これは主にオンラインソフトなどの話を主眼としていたのだろうけれど、CD媒体の有無にかかわらずなので、実際には駅すぱあとなどの既存ソフトのアップデータや図書MARC代といったものまで該当する可能性がある(前者は確実)ので、現在確認中。むしろ調整中だと思う…

もう少し気になるのが「使えるようになった時点で納品があったと看做す」的な話の方で、これは詰まりグループウェアやメール配信システムなどの契約案件について、今までは「年度末終了時に検査確認していたから請求書の処理は年度末」だったのが、「スタートの時点で年間ライセンスとして使えるようになったのが確認できるので、年度当初に支払義務発生」という発想への転換になるだろう。今年度は年度途中発出の通知なので、来年度から恐らく完全移行と思われる。

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